言の葉大賞で育む教員の声

『言の葉大賞®』は、学校教育の現場でその教育的意義が理解され、授業や夏休みの課題として積極的に取り組んでいただいております。
第14回作品応募時に小・中・高校・大学のご担当教諭からいただいたご意見をご紹介いたします。

小学校 教員の声

毎年温かさを感じられるテーマとなっており、800字の中に子どもたちの心あったまるエピソードが詰まった作品が集まっているなと思います。800字ということで、伝えたい思いをどのような言葉で伝えるのか、みな 思考をはたらかせることができると思います。
来年のテーマにも期待しています。

(大阪府)

今回久しぶりに高学年を担当したので、夏休み前に学校で取り組みました。他の作文コンクールと違い、提出までの日数に少し余裕があるところがありがたいです。今後も参加できる範囲で参加していきたいと思います。

(兵庫県)

子どもたちが自分の思いと向き合うことができる、よい機会になりました。

(京都府)

中学校 教員の声

今回のテーマの「ねがい」は大変奥が深いテーマでした。生徒の作文を読んでいると個人個人自分と向き合い真剣に考えている内容が多かったと感じています。世界平和・戦争・貧困・ジェンダー・選挙などグローバルな視野で捉える生徒がいれば一方で、将来の夢・校則・いじめ・言葉など、ほんの身近な話題として捉える生徒がいました。「ねがい」の考え方に多様性を実感して大変新たな知見を多く得ることができました。しかし、最も多かったのは反戦的な考えに基づいた世界平和への「ねがい」です。戦後78年を迎え未だに戦争がなくならない現状と向き合い、思考している姿が浮き彫りになっています。日本の現状が平和であるが故に、このように作文が自由に書けると痛感しているところです。

(広島県)

今年もまたすてきなテーマを設定して下さり、ありがとうございます。コロナが5類となり、一応は元通りの学校生活となりました。子どもたちはたくましいですが、この3年間は彼らの人生にさまざまな試練を与えたのも事実です。
だからこそ未来に向かって差し込む光のような「ねがい」を書くことが彼らの「生きる力」に変わっていきますように、そんな「ねがい」を込めて。

(滋賀県)

夏休みの課題作文の選択肢の一つとして取り上げさせていただきました。800字(原稿用紙2枚分)と分量的にも生徒にとって大きな負担にならず、言葉や文章表現に向き合う、良い機会になると思います。

(福島県)

「ねがい」をテーマに生徒たちが綴った作品を確認する時間は、本当に素晴らしい時間でした。本コンテストを通じて生徒達が自分の想いを言語化し、自分自身の考えを心の中に落とし込むことができたと思いますので、その想いを行動に移していけるように、私自身これからも生徒に伴走してまいります。

(大阪府)

テーマが小・中学生が取り組みやすいもので、なおかつ現代の子ども達が向き合うべきものだと思います。保護者の方にも多く、この取り組みに理解と賛同をもらっています。

(滋賀県)

「ことば」に焦点を当てる作文は国語の授業内でも取り組みやすく生徒らの好奇心も引き出せたと思います。

(和歌山県)

毎年応募させていただいております。
生徒の考えから生活まで身近に感じることができるとても大きな存在です。

(東京都)

数ある作文コンテストの中で、言の葉大賞はとても自由な発想で文章を書かせることができて良いと思います。今の子どもはとても周りを気にします。エッセイや詩などで自分を表現することも恥ずかしがります。しかし、言の葉大賞さんを通して彼らの奥底にある思いのたけが無条件に肯定される感覚や自由に自分を表現する喜び、自分の言葉や思いを友人と共有する楽しさを教えられたと思います。

(東京都)

全員分読んだなかで思ったことは、自分のことを願うよりも他人の幸せなどを願うことが多く、2種類書かせてみてもよかったなということです。来年度のテーマを見て検討したいと思います。テーマというと、今回の「ねがい」もそうですが、書きやすくそして「書きにくい」ものと考えています。
何らかの条件が多く提示されている作文は自由度がなく書き出しに時間がかかります。そのため取りくみがたいのですが「ねがい」のように漠然だからこそ、書き出しは早くそして何度も消すような姿がありました。考える時間が他の作文より長かったように思えます。私はこういう作文が幅が広くなり好みます。

(宮崎県)

学校で、授業の中の取り組みとして実施しました。「ねがい」という言葉の受け止め方が様々でおもしろい内容がいくつもあり、やりがいがありました。

(神奈川県)

毎年すばらしいコンクールをありがとうございます。テーマと800字という文字数が、心を見つめ直すのに適切な設定で「やらされる作文」ではなく「自分と向き合う作文」を見ることができます。

(鳥取県)

「ねがい」という大きなテーマは、生徒が自分のテーマを見つける上で掘り下げやすいものでした。
日常では、意識の外にあって自覚しづらいような「ねがい」も、この作文に取り組むことで言語化されました。書いた生徒自身にとって自分を発見する機会になりましたし、教員にとっても、生徒の新しい面に気づくきっかけとなりました。
また、「ねがい」から非常に多くのテーマに広がり得ることが面白く、課題作文として学年の生徒に取り組ませる意義が大きいと感じました。

(神奈川県)

夏の課題としていつも採用しております。テーマが生徒にわかりやすいこと、字数がちょうど良いため生徒たちも書きやすいようです。

(東京都)

端的な言葉で根拠を持って自分の思いを綴っていくこと、表現力豊かに随想を書くことは中学生にとって、とても大切な力になりますので、このような機会があることはたいへん有難いです。

(兵庫県)

毎年お世話になっています。本校では夏休みの課題として7つの応募作品から選び、書いています。800字という書きやすさ、そして自由に自分の思いをつむげる所が人気で他の応募作品にない人気となっています。個人的には毎年選ばれた人たちの作品集を読むのが楽しみです。高校生や中学生のかざらない思いを毎年楽しみにしています。

(大阪府)

毎年、生徒たちの課題に使用させていただいております。日頃より、物ごとを疑問に感じたり、客観的にとらえたりすることの大切さについて指導しているのですが、言の葉大賞のテーマについては生徒たち自身が向き合ったことのないものもあるようで、「このようなテーマの考え方もあるぞ!」と言いながら、様々な角度から見て考えるきっかけとなることを意識して取り組ませるようにしています。すらすらと書くことができる生徒よりも、一生懸命用紙とにらめっこする生徒の方が多いですが、今年も生徒たちの思いがこめられており、指導してよかったと感じています。

(東京都)

毎年、夏休みの課題として取り組んでおります。生徒たちが言葉を一語一語丁寧に綴り、その思いがメッセージとして届くとうれしく思います。

(京都府)

自分の考えや思いを、自分の言葉で表現することの大切さやその効果を、生徒と共に教員も改めて感じております。また、作文を読んでいると、生徒の考え方に感心させられたり、生徒の思いに心打たれたりと、さまざまな発見があり、生徒理解の観点からも大変効果的であると感じます。生徒一人一人の「ねがい」に寄り添う機会を与えてくださり、ありがとうございます。

(愛知県)

生徒にとって取り組みやすいテーマ・文字数です。「ねがい」は多岐にわたり、子どもたちの素直な思いが表現できたのではないかと思います。

(高知県)

言葉を発信する貴重な機会を作っていただき、感謝しています。これからも末永くこのコンクールが続いていくことをお祈り申し上げます。

(静岡県)

単語一つの言葉をテーマに作文を書くということが生徒にとっては難しいと思いますが、いろいろと思いをめぐらして作文に取り組む活動は有効と考えます。

(岡山県)

高校 教員の声

この度生徒に作文の案内をし、チャレンジさせました。授業の中では、なかなか指導はできませんが、GW中の課題として取り組ませています。なかなか表現に苦労する生徒もいますが、何でも文章にすることによって生徒自身にフィードバックできることもあると思います。そういう意味でも今回よい経験になりました。今後も末永くこのコンクールが続くことを願います。

(兵庫県)

生徒それぞれに、本当に多様な「ねがい」があるのだなあと感じるいい機会なりました。ありがとうございました。

(鹿児島県)

入賞者の作品の言葉の一つひとつに、毎回日々の忙しい生活の中で忘れてしまった「なにか」に気づかされます。

(兵庫県)

言の葉大賞の主旨やテーマ設定が論理的な文章を書くことばかりに取り組んでいる生徒には新鮮で伸びやかに文章を書くことができます。

(京都府)

ここ数年毎年夏休みの宿題として取り組んでいます。テーマが良いので生徒も考えを深める良いきっかけにしてくれているようです。又、ホームページが充実していて過去の受賞作が読めるのも参考になってありがたいです。

(神奈川県)

毎年開催していただきありがとうございます。なかなかまとまった文章を書くという機会が授業内ではとることが難しいので、ありがたいです。普段の生活とは違う面が文章から見えてくるのも興味深いです。

(東京都)

進路について考え始めるこの時期に、生徒たちはどのような「ねがい」をかんがえるのだろうかと思っていました。提出された作品を読むと、視野を広げてさまざまなテーマで「ねがい」を表現しており、私自身も考えさせられました。

(神奈川県)

学年問わず取り組みやすいテーマ、そして字数設定のため、文章を書く良い機会として好評です。コンクールもネット応募が増えており、もちろん便利ではありますが、手書きで文章を綴る機会が失われ、様々なことを考える時間が減っていることにはさみしさを感じます。そんな中「手書きをすることで思考する」という趣旨に、大変共感を覚えています。

(福岡県)

この度は、生徒の表現力や記述力を養成するに有効な機会をくださいまして有難うございます。自由度のある記述創作テーマで本校からは作文、随想的記述研究がテーマの論述と、3種類の文体を応募いたします。いずれも、生徒自身が率先して取り組んだものばかりです。またこれより先に提出した者もいて、国語の先生として嬉しい限りです。

(神奈川県)

今回の「ねがい」、平仮名なのがよいですね。言の葉としてもよいです。どんな作品が集まってくるのか大変楽しみです。

(東京都)

今回の「ねがい」については自身の経験(なぜそう思ったのか)に繋げて書くことが難しかったのか、手の止まる生徒が多くいた。
作文を書くことが苦手な生徒は「何を書けば良いのかがわからない」のだと痛感。あった出来事(経験)につなげるヒントを彼らに渡さなくてはならないと、自身の学びとなりました。

(北海道)

毎回応募しています。自由課題としての取り組みですが、内容と文字数が適切で生徒もやってみようとするものになっています。

(山口県)

大学/専門学校 教員の声

いつも興味深いテーマを設定され、一人一人の心の声を引き出そうとされていることが伝わってまいります。
教員を目指す学生にとり、自分のことをしっかり振り返って考え、言葉を使って表現することは大変貴重な機会になっております。

(奈良県)

この作文にチャレンジすることで、学生たちにとっても自分の体験を言葉で表現する、ということの良い意識づけになっています。
コンクール応募ということで「他者の目」を意識するきっかけにもなっているかと思います。ありがとうございます。

(京都府)

毎年夏休みの宿題として設定していることで、長期の休みであっても、常に文章を書くことを意識してもらえるようになりました。
また、学生も日々忙しい中で、自分の内面と向き合う時間が持てるのもいいと思います。

(三重県)

毎年夏休みの課題として言の葉大賞に学生それぞれの想いを届けています。普段じっくりと、紙に手書きで自分の考え、想いを文字にする機会が少なくなっていますが、自分の想いを文字にのせる、ということは自分と向き合うとても良い時間になっていると思います。今後も応募を続けたいと思います。ありがとうございます。

(愛知県)

学生の文章作成能力向上のため毎年のように応募させていただいております。毎回の応募テーマが学生にとっては、自分と向き合う機会となっているように思います。十分に書ききることができないこともありますが、各自が真剣に自分自身を表現しようとしています。

(奈良県)

初年次教育の授業課題として活用させていただき、学生の書く力の向上を目指しています。どうか今後とも継続されます様よろしくお願い致します。

(大阪府)

毎年応募させていただくことを楽しみにしております。ありがとうございます。

(京都府)

受賞することによって、自分の中で燻っているものを素直に外に出してもよいのだ、という足かせをとっていただいたようです。受賞が自信につながったと思います。
ただ、受賞のための応募になっては本末転倒ですので、今年度のはじめには一度リセットいたしました。心を白紙に戻して、白紙の原稿用紙に、ひとりひとりが今年のテーマである「ねがい」を刻みました。

(京都府)