言の葉大賞で育む教員の声

『言の葉大賞®』は、学校教育の現場でその教育的意義が理解され、授業や夏休みの課題として積極的に取り組んでいただいております。
第13回作品応募時に小・中・高校・大学のご担当教諭からいただいたご意見をご紹介いたします。

小学校 教員の声

わかりやすい言葉のテーマを毎年示して下さるので、子ども達が自分で考え、想像を広げて取り組むことができています。

(和歌山県)

いいテーマだと思いました。今年度は低学年の担当だったので、また高学年を受け持つ時は、学校で取り組みたいと考えています。

(兵庫県)

今年度の担当は小学二年生ですので、このような形の作文は難しいかと思ったのですが、子どもたちと過ごす中で、小さな子どもたちにも高学年や中高生に勝るとも劣らない、熱い思いをもっていることを感じ、「やってみようか」と誘ったところ、目を輝かせて「やる!」との返答で挑戦しました。「つなぐ」というテーマが、二年生にはいささか難しいようでしたが、彼らなりに思いを膨らませ、頑張って書いていました。きちんとした形の作文に仕上げることにも苦労していたようでしたが、完成したときの満足感は格別だったようです。小さな子たちにもチャレンジできる言の葉大賞、機会を作っていただきありがとうございました。

(静岡県)

一つの言葉、今年であれば「つなぐ」について、時間をとりじっくりと考えることで、児童にとって言葉のつながりや語彙力が高まったと思います。今年のテーマであった「つなぐ」では、自分の身の回りの物や人とのつながりを書く児童も多く、自分自身を振り返る良い機会になったようでした。

(京都府)

中学校 教員の声

本校では国語科の授業を通して、自分の考えを表現できる生徒の育成を目指しており、それに伴う一つの活動として、全校生徒で「言の葉大賞」に取り組みました。今回のテーマは「つなぐ」ということで、前回の「道」と比較すると、解釈の幅が狭くなると思っていましたが、生徒の作文を読むと、個性豊かな内容で、「そう解釈したのか!」とこちらが気付かされることも多くありました。生徒が考えを表現した結果だと思います。今年で三年目の応募となりますが、年々作文が上達していると感じております。生徒に表現の機会を与えてくださり、大変感謝しております。来年度もぜひ取り組ませていただきます。

(愛知県)

国語科として、言葉を大切にすることを日々伝えられるよう指導をしています。言葉の力について考える良い機会だと思いますので、今後も機会がございましたら、応募していきたいです。

(埼玉県)

昨年まではオリンピック、パラリンピック、今回はSDGsと、時勢に合ったテーマが、夏休みの課題として設定しやすいです。

(千葉県)

「書く」という活動を日常生活の中で行うことの少ない現代に生きる子供たちが、自分自身と向き合い、心の中の思いを言葉として伝えようと頑張りました。一語一語の重みを意識しなくなっている子供たちが「言葉」(今回は「つなぐ」)について真剣に考えました。作文を書くだけでなく、思ったことや感じたことを今度は「音」として人に伝えられるような人になってほしいと思っています。「つなぐ」という色々なことを考える言葉がテーマで良かったです。名詞のテーマより考えやすいと思います。

(広島県)

今回のテーマである「つなぐ」を受け、生徒一人一人が自分自身をふりかえって文章を書いていました。社会のこと、生活のこと、三年生らしい時事的なことも多く、成長を感じることができました。中でも(これは三年間彼らを受け持てた私のエゴだと思いますが…)中学校生活三年間を振り返って文章を書いている生徒の作品を読みますと、彼らの中でこの三年間は充実したものだったのだと強く思いました。このように生徒たちの胸の内を知れる機会をくださり誠にありがとうございました。

(東京都)

言の葉大賞は子ども達にとって日々の作文練習の集大成となるもので、大きな目標となっています。毎年、楽しみにしてくれている生徒もおり、指導するこちらも励みとなっています。

(滋賀県)

普段作文を書くのが苦手な子も、今回裏面までたくさん書けていたのが印象的でした。また、今回のテーマから日常の生活を見つめ直す機会を得たことで、子どもたちがさらに成長してくれることを楽しみにしております。

(東京都)

昨年度に引き続き、夏休みの課題の一つとして、中学全校三学年で取り組ませていただきました。今年のテーマ「つなぐ」も受け取り方が多様で、生徒一人一人が自分にとっての「つなぐ」を考えることから始まる所がとてもよいと思っています。生徒の作品を見ると、それぞれがじっくり「つなぐ」という言葉と向き合ったのだとわかります。コロナ禍でつながりが希薄になったと言われる今だからこそ、生徒にとってつながりを再確認する大事な機会になりました。

(東京都)

本校は今年度で四回目の取り組みとなりますが、今夏おもしろい話で、生徒の一人から「先生、今年は『言の葉の作文』書かないんですか。」と言われたのです。近年はスマホを用いる生活が普通であり、作文に対して嫌な思いを抱く人も多いのにも関わらず、積極的な姿勢に驚きました。「もちろん、今年も出すよ」と伝えると、「やったー!!今年は受賞できるといいな。頑張ります。」と。作文の結果よりもその姿勢と思いに優秀賞を個人的に渡したいと思います。

(宮崎県)

夏休みの選択式作文課題(国語科)の一つとして、取り組みをし、作品を募集しました。「800字以内」の文量、テーマに対する経験やエピソードがある生徒は取り組みやすい内容だったと思います。

(高知県)

大きなテーマにそって自由に作品を生み出せる機会はとてもすばらしいものだと思います。次回はさらに多くの生徒に挑戦させたいです。

(東京都)

昨年度に引き続き応募させていただきました。「自己の内面と対話する」という活動はなかなか普段の授業で取り組むことのできない部分なので、年一回ではありますが、大切な機会として活用させていただいています。昨年度に比べて自らの体験を織り込んで書く生徒も増え、成長を感じることができたと思います。

(広島県)

言葉のもつ力強いメッセージを、子どもたちにはいつまでも忘れてほしくないです。

(青森県)

字数と「テーマ」がよかったのか、自主的に取り組む生徒が多かったです。夏休みの課題として、取り組ませることができました。

(鹿児島県)

毎年応募しています。学校名は異なっていますが、生徒が取り組みやすい課題であるのでいつもお世話になっております。生徒一人一人の生活環境や思考が作文の中でしっかりと表現できて、課題に取り組んでいる様子が目に浮かんできます。今回は「つなぐ」という幅広いテーマであり、思考力、表現力、創造力の育成になっていると考えています。又、手書きは重要です。ICT教育が当たり前のようになっていますが、人間本来の記憶力の持続においては、手書きは必要不可欠と考えています。個々人の筆圧も性格が反映していて、大事です。次回のテーマも楽しみにしております。

(広島県)

毎年魅力あるテーマで、生徒にすすめたくなる作文コンテストです。

(京都府)

今回、この作文を夏休みの課題として生徒たちに書いてもらいました。時間のある中で今まで自分たちが経験したことを振り返り、“つなぐ”ということについて考える中で、いかに自分が支えられ、そして誰かを支えているのかということに気付いた生徒が多かったように感じます。また中学二年生は多感な時期ですが、自分の経験で感じたことを整理し、自分の感情を言葉にすることで、いかに言葉が人間関係を築く上で重要なツールなのかも感じてもらえたのではないかと思います。このような機会を与えてくださり、ありがとうございました。

(大阪府)

「つなぐ」というテーマで書かなくてはならないということで、生徒たちは自分が誰と、何とつながっているかを懸命に考えていました。原稿用紙二枚にまとめることで、自分の言いたいことをしっかり伝える力を養えたと思います。

(静岡県)

「自分の言葉で相手と面とむかって話す」という機会が日々失われつつある近頃ですが、言の葉大賞の作品応募にあたって、子どもたちは日頃見ることができていなかった周囲の物事や自分の気持ち・考えに意識を向けることができ、作文の書き方の復習だけではなく自分を取り巻く様々なものについて言葉で表現できるようになりました。もちろん、まだまだな子どももおりますが、はじめの一歩には確実になっています。誰かの言葉に「いいね」をして自分の意見と同一だとして終わるのではなく、自ら発信していく力が身につきます。

(東京都)

テーマにしばりがなく、自由な発想で書けるので、生徒がそれぞれの「つなぐ」をイメージして思いをこめて書いていました。自然と自分の体験をもとに書けてしまう、ステキなテーマだと感じました。

(広島県)

自分を振り返り、より深く自分の考えを見つめ直せるテーマであるため、毎年非常にありがたく思っています。今後もぜひ活用させてください。

(東京都)

高校 教員の声

生徒達は真剣に、自分の「つなぐ」について書いていました。同じ「つなぐ」というテーマでも、一人ひとり異なる文章が完成し、私自身も勉強になりました。

(岡山県)

毎年のテーマがとても良く、800字という字数も取り組ませやすいので注目しています。以前入賞した本校生は、日常思ったことを素直に書いた文章を評価していただけて、大変うれしかったと申しておりました。今後のテーマにも期待しております。

(神奈川県)

言の葉大賞への応募を通して、生徒たちが自分と向き合い、素直で素朴な文章が書けるようになるので、毎年応募させていただいています。本校の生徒だけではなく、毎年の入賞作品を読むことも毎年の楽しみです。

(京都府)

言の葉大賞には第8回のときから(育休を取得していた年度以外)毎年応募させていただいております。抽象的なテーマが、高校一〜三年生にとってイメージを膨らませやすく、また800字以内というボリュームが夏期課題として書かせるのにちょうどいいと感じています。今回も夏期課題として書くように促しはしましたが、決して「絶対に提出するように」とは言わず、「自分にとって意味ある活動だと思ったら挑戦してみてね」と伝えました。しかし、蓋を開けてみればほとんどの生徒が作品を完成させ、提出率はなんと88%。意欲的に、また楽しんで取り組んだようです。

(千葉県)

いつも生徒に作文を書く機会を与えてくださり、本当にありがとうございます。ただ漠然と目標も無く書くより、入賞の可能性があることを意識しながら生徒に文章を書かせることによって、文章を書くことのモチベーションを高められていると感じています。

(兵庫県)

今回、三年生の普通科の生徒全員に夏季課題の一つとして取り組ませてみました。それぞれ、自分の高校生活を振り返りながら書いていました。今の高校生は、SNSを通じて自身を発信することには長けていると思っていましたが、文章にするとなると、意外と書き進められない生徒もいました。しかし、仕上がったものを「何だか恥ずかしい」と言いながら提出する表情からは、取り組んだことで自分と向き合った、確かな「つながり」が感じられました。

(鹿児島県)

生徒たちに自由な文章を書く機会を与えることが難しい中、このような取り組みを毎年行っていただけていることに、非常に感謝しております。

(大阪府)

コロナも三年目となる今年だからこそ「つなぐ」というテーマが子どもたちの心に響いたようです。今回も全国から送られてくる作品、楽しみにしております。

(滋賀県)

何気ない日常を言語化し、批評いただける機会をいただけることに感謝いたします。

(兵庫県)

一年生の特進コースの生徒に夏休みの課題として取り組ませました。それぞれにテーマである「つなぐ」という言葉の意味を考え、思いをしたためていると思います。今後は他のコース、学年にも取り組ませたいと考えています。

(北海道)

「つなぐ」という言葉から、人と人をつなぐ、競技の中でパスをつなぐなど、生徒の中で「つなぐ」について考える機会となりました。

(北海道)

学校図書の職員からの紹介で言の葉大賞について知り、800字という取り組みやすい文字数ということもあって夏休みの課題として取り組ませました。はじめは「つなぐ」という抽象的なテーマに、何を書けばいいのか戸惑っていた生徒でしたが、提出された作文を読んでみると、言葉をつなぐ、たすきをつなぐ、人と人とをつなぐ、次の世代へとつなぐ――生徒一人一人の思い思いに描いた色とりどりの「つなぐ」がありました。一つの言葉に思いをはせ、考えをめぐらせる。生徒の想像を働かせるのにうってつけのテーマだったと思います。

(鹿児島県)

大学/専門学校 教員の声

言の葉大賞はゼミで応募することが恒例行事となっていますが、作文を書いてゼミで発表することは、いつもの会話では出せなかった話題や自分自身の内なる気持ちを表現する場にもなっています。一年生の頃からゼミの仲間として切磋琢磨してきたけども、四年生ゼミの最後の言の葉作文ではじめて、これまで言葉にするには抵抗があった自分のハンディキャップや自分の悔しかった経験を吐露したり、今はこの世にいないけど自分の大切な人を回想したりと、心が震える様な場面が多々ありました。便利なツールが普及するにつれて表面的な情報交換が流布し、それをコミュニケーションと勘違いする傾向もありますが、本当に大切なのは対面で本音で語り合うことであり、これこそがゼミの醍醐味なのだと感じております。言の葉大賞を機に、私たちは大事なことに気付かせていただきました。

(福岡県)

毎年応募させていただいておりますと、学生から「あっ、その原稿用紙…」と言ってもらえるようになりました。スマホという文明の利器を簡単に操る彼等に、筆を握って思考する時間をプレゼントできる良い機会となっております。

(北海道)

毎年興味深い、自分を見つめてしっかり考えることのできるテーマに魅力を感じます。日頃から自分の考えや思いを書いて人に伝えていくことは、社会人としても重要なことです。子どもたちに関わる仕事に就く学生にとっては、特に貴重な機会になっています。

(奈良県)

毎年さまざまなテーマで、学生たちが自分をふりかえり、これからの自分のあり方を深く考える良い機会をいただいています。学生の作品から教員も学ぶことが多く、言葉の豊かさや深さを感じることができています。

(愛知県)

毎年、大学に入学したばかりの一年次生に「言の葉大賞」を紹介しています。大人になる直前の学生達が、これまでを振り返り、新たな道を踏み出す貴重な切っ掛けとなっています。

(兵庫県)

書くことが得意という学生ばかりではありませんが、それぞれが自分と向き合って、気持ちを言葉にしています。

(奈良県)

同じお題で幅広い対象者が作品を寄せ、受賞者の作品を公表していただくことで、大変勉強になっております。

(東京都)

大学一年生がほとんどなのですが、自分の思いや考えを、レポートではなく「作文」の形で表現することは、彼らにとってこれまでの自分自身をふりかえる良いきっかけとなっているようです。

(京都府)

ある調査によると、15歳以上79歳以下のスマートフォンの所持率が90%を優に超えているそうです。このデータは、人のやりとりの中心が、活字による打ちことばに移っていることを示しているとも言えます。言の葉大賞のような手書きにこだわったコンクールへの応募をきっかけにしないと、なかなか手書きへの興味が持てない世の中なのかなと。手書き文字は、その人の個性を表出するための一つの方法。大切にしたいものですね。

(三重県)