言の葉大賞で育む教員の声
『言の葉大賞®』は、学校教育の現場でその教育的意義が理解され、授業や夏休みの課題として積極的に取り組んでいただいております。
第9回作品応募時に小・中・高校・大学のご担当教諭からいただいたご意見をご紹介いたします。
第9回 言の葉大賞® 教員の声テーマ:「未来の自分」を描いたとき
高校教論
(神奈川県)
生徒たちの将来への不安や希望、抱いている様々な気持ちを知ることができました。未来を創造することは期待ばかりというわけにはいきませんが、それぞれに答えを見つけようとしているのだと感じられました。
中学校教論
(長野県)
800字という指定がとりくみやすく、大変ありがたかったです。自分を見つめる機会にもなったようです。
中学校教論
(滋賀県)
最近の子どもたちは、情報化が進むことで、すぐに答えが出るものを好むようになってきたと感じています。その影響もあってか、将来についてもcan or not で考えてしまいがち。もっと多方面に向けて、多いにwishと語って欲しい、そんな想いを抱きつつ、今回のテーマを生徒達に取り組ませました。特に中学3年生は、進路指導の一環として活用できたことは非常に良かったです。この作文を通して自分の夢を発見できた生徒もいたのではないでしょうか。
高校教論
(東京都)
本校では、日本語を学習している外国人生徒と日本人生徒が共に日本語を学ぶ授業を行っております。「言の葉大賞®」の取り組みは、生徒たちが共に助け合いながら作文を書いていく良い活動となりました。
中学校教論
(宮城県)
生徒にとって書くことは、自分を見つめ、知らない自分に気付き、対話することだと思います。特に思春期といわれる、自己の形成期においては、その機会があるかどうかでその成長のあり方は大きく違ってくると考えます。「言の葉」の作文は、そういう子ども達の成長を期待して募集して下さっていると感じます。これからも、この機会を生かしながら、生徒の作文指導、自己と出会う手伝いをしていきたいと思っています。
高校教論
(岩手県)
将来のことを考えると、不安になる、という生徒が多くいることを知り、教員側の指導にも工夫が必要だなと痛感しました。素直に自分と向き合い、自分のことばで思いをつづるきっかけを与えてくださり、ありがとうございました。
小学校教論
(京都府)
言葉の授業に来て下さりありがとうございました。子どもたちの言葉への興味をひき出し、また言葉の大切さを実感させて下さいました。ひき続き書いた作文はいつもより筆の進みもよく、自分の思いを伸びのびと書いていました。
高校教論
(山口県)
本コンクールの“「未来の自分」を描いたとき”というテーマは自分自身を見つめ直し、キャリア(生き方)を考える上で大変意義のあるものだと思います。こういった作文を書くだけでも、感情が言語化され、思考が整理されることで心が安定すると考えられます。また入賞すると、それだけでも自己肯定感が上がりますが、さらに表彰式に読んでいただけることで、それはより高まり、生徒の将来についても大きなプラスになると思われます。できれば今後も継続してほしいと思います。
大学教論
(愛知県)
夏休みの課題として「未来の自分」について考えてもらいました。授業内で、1人1人発表を行いました。皆真剣に「未来の自分」について考えており、授業がとてもあたたかい雰囲気につつまれました。中には感動して涙を流す学生もいたほどです。このような機会をいただいて大変感謝しています。
中学校教論
(熊本県)
総合的な学習の時間で職業、仕事について学習しており、今回はその一環として参加させていただきました。生徒たちにとって、今の自分を振り返り、将来の自分について考える、よい機会となりました。
高校教論
(島根県)
図書館の蔵書としている言の葉大賞®の入選作品集は、短いけれどそれぞれの思いのこもった、読後に元気になれる本として密かな人気本です。今年は「お母さんが賞をもらったのだけれど、本がありますか?」という生徒の発言からスタートし、我が校初の応募作を送ることができます。自分の中から出てくる思いを伝えたいという気持ちが少しはサポートできたかな、と少々の達成感を感じています。